【遊戯王デュエルリンクス】レジェンド帯勝率96%()の何かが吹っ切れた海皇水精鱗
↓初回
つい最近には
【今日の生存報告#23】水精鱗、KC最低勝率を叩き出し絶望する。 - 紙くずの道標
と、いうこともあったが……
月半ばの緩い瞬間を突いての24勝1敗(!!?)でレジェンド1からキングまで一瞬で駆け抜けました!!
いや、運が良かっただけだと思ってるため予防線を張ってはいるが、流石にいくらやってもいつまでも負けないから本当にテンションあがった!!やったな!!
なんだかんだ1か月の間に300戦以上使ったので、練度は初回記事を書いた時、どれほど下手だったろう;と感じざるを得ない程度には上がったと思います。
リスト
単刀直入に、デッキリストは以下です。本文では、最も重要なデッキの動きに関する基本チャートと、対戦相手のアーキタイプごとの対応をまとめます。カード個別の感想は、概ね変わらないので初回記事参照ですが、大きく変わったものだけ最初に所感としてまとめます。
あとぶっちゃけ、デッキパワーはかなり低くそれなりに乗り手の練度が要求されるので、環境にあるデッキの動き・レシピを全て把握している状態を想定しています。
デッキの基本
このデッキは、手札にあるカードを状況・戦術的によって使い分けるだけでなく、相手のデッキタイプごとに、目指すべき勝ち手段に辿り着くために、戦略的にサーチを利用して勝ちパターンを構築していかないと勝率38%の悲劇……を生みます。
メインデッキのどのカードも、最終的な目標は相手のアーキタイプに有利を取れる特定のエクストラボードへのアクセスにあります。
ただもちろん、海皇水精鱗としての基本通りには動く中で、無駄なくエクストラにアクセスできるのが理想です。
プレイングを完全に書ききるのは時間的に無理なので、後述のアーキタイプ対応に簡易にまとめますが、前提として抑えるべきことは以下です。
● アビスリンデ(アビスフィアー)>アビスパイクを特殊召喚し、効果でフィッシュボーグまたはアビスグンデをサーチ)
>召喚したフィッシュボーグとパイクでブラックローズ
>場が空になったことでフィッシュボーグアーチャーの効果を発動可能になり、アビスグンデを切り、グンデの効果でリンデを蘇生
>レベル6シンクロ
という流れが理想です。
グンデは、海皇の破壊効果によって相手のモンスターを既に処理し終わっている場合、ディニク特殊召喚>グンデの蘇生効果>ディニクのサーチしたモンスターを通常召喚で4000超打点を用意できるので、ワンショットキルに脆弱なアーキタイプとの対面で優先的にサーチする場合もあります。
パイクを手札から召喚or複数のモンスターに殴られていて死亡が確定している場合、狙撃リクルートからは次の後者のルートに繋げることも可能です。
● 海皇の重装兵を通常召喚。召喚権追加からディーヴァを召喚。
あるいはディーヴァから重装兵をリクルートし、手札の狙撃兵を通常召喚。
前者の手札からはレベル5と6と7を、後者は5か7を選択可能です。
このデッキ的にはかなり緩い条件でレベル5~7を選んで出せるので、海皇ディーヴァは1枚1枚が水精鱗にとって重要なパーツでありながら、固め引いたときにも幅広いデッキに対処可能なパッケージです。
また、レベル9は概ねディーヴァ+ディニクアビス。パイク+ディーヴァ+狙撃兵。アビスリンデ+フィッシュボーグ+ウィールダー>レベル6シンクロ+ウィールダー。チューナー化した海豚+任意のレベル3。などからアクセスします。
ディーヴァ+ディニクを起点としたワンターンキルルートは初回の記事で解説しました。
ルートは単純ですが、必要なタイミングで目的のシンクロモンスターにアクセスできるように手札の使い方は1ターン目から明瞭にしておく必要があります。
カード所感
初回記事から最も評価が変わったカードは以下です。
――水晶機巧アメトリクスについても(※重要)
《水精鱗―アビスグンデ》は、後手でのワンターンキルのルートを増やし、フィッシュボーグガンナー1枚からシンクロに繋げるため、1枚は必須だと感じました。
しかし、それらを考慮しても、初回記事では採用圏というほどではないと評価していましたが、この評価の変更には、ブラックローズドラゴンの評価向上が影響しています。
アビスフィアー>アビスリンデ>アビスパイクの動きから、フィッシュボーグアーチャーをサーチし、アビスパイクと通常召喚したアーチャーからブラックローズでフィールドを流すと、フィールドにモンスターが居ないことがトリガーのアーチャーの効果が使用可能になり、ここでアビスグンデを握っていると、そのまま白闘気海豚に繋がり、ディニクアビスを握っていれば4100打点に届きます。
この動きは、後述する対面意識で何度か出てきますが、非常に重要……というか初回記事ではまだ先入観のあったリンクスにおける水精鱗の戦術を、自分なりに大きくリンクス向けに更新したルートだと思います……このルートの開拓で多くのデッキ相手に互角まで相性が向上したのは事実で、一方で、自分が相手のデッキをプレイしていたら、普通にケアできるので、OCG経験者には通用しないという、これが現在の純粋な海皇水精鱗の限界の地点であることも感じます。
まぁわからん殺しはローグデッキの特権ですから悪いことではありません。
《アビスフィアー》は、上記の理由から、安定して相手エンドにパイクにアクセスすることが、結果的に《狡猾な落とし穴》を構えているよりも勝利に貢献することが判明したので3枚必須という見解に変わりました。まぁ複数引いてもチューナーさえ握っていれば腐りはしないので減らす理由はあまりないと思います。
《コンセントレイト》は、一度は抜けたことは初回記事にも書いてあるのですが、無いとコキュートスを突破できないので致し方なく再度採用してみたのですが、結果的にこのカード、握ってるだけで概ね勝ってしまうので入れて正解でした。
これも、ブラックローズやアビスフィアーの評価変動で盤面のコントロール力が向上し、ダイレクトが通りやすくなったのが大きく評価を上げています。
言うまでもなく、1700/2400のディニクアビスは、まさか分断やウェーブフォースなど撃たれないので、虚を突いて瞬殺する可能性がありますし、このカードの採用で、元から極めて高評価だった《水晶機巧―アメトリクス》が、2500/1500というスタッツから更に評価を高めました。なんというか本当奇跡のカードですアメトリクスは。
アメトリクスの存在が、このデッキのスキルを墓所封印で確定させていると言ってもいいくらい、アメトリクスによる守備強制&墓所封印に耐えられる耐性or妨害能力持ちの特殊召喚モンスターはいません。レッスラ、ネオス、キャバルリー、シエン、機械天使、ヴェンデット、炎神―不知火……etc
とにかく環境にいるモンスターなんでもかんでも一切合切アメトリクスと墓所封印のコンボで封殺できます。
《ブラックローズドラゴン》は、通すと勝ちのデッキタイプがいくつかあり、最初からブラックローズを出すことを前提にゲームプランを建てたら、今まで苦労していた相手に簡単に勝てるようになったことから、このリストへ調整されていったので、まぁ一番重要なカードです。基本通ったらよっぽど運悪くない限り勝ちなのでそれ以上いうことないです。
《白闘気海豚》は、多くのビートダウンを前提としたデッキタイプを1枚で完封して勝利してしまうかなりイカれたカードなので、このデッキの目指す勝ちプランの一つに格上げされました。初回記事では、出せれば強いが安定しないという評価でしたが、出せば勝てる試合がある以上、《サイコウィールダー》のような自己召喚可能なチューナーを採用してでも狙って召喚できるように組み替えることになりました。
つまるところ、
《ブラックローズドラゴン》によって勝利する相手
《白闘気海豚》によるガンメタで勝利する相手
従来通りの水精鱗の動きからワンショットキルを狙う相手
の概ね3種類の立ち回りがあるということになります。
アーキタイプごとの立ち回り
不知火
経験上不知火相手にデッキ枚数20枚だと墓所を毎ターン撃てでもしないと勝てないのでデッキ枚数を増やしています。
アレイスター相手に重要なコンセントとの兼ね合いでぎりぎりまで絞っていますが、30でも良いと思います。
不知火はワンショットキルされる側に回ると弱いので、相手にプレッシャーをかけられる状況で墓所封印を撃って、次のターンに確殺できるように調整します。(守り目的で墓所を撃つと、胎動宮司やカイトロイドやタスケルトンを突破できずに敗北する見込みが高すぎる)もちろん先手取って先2t目にワンショット成立しそうなら初手墓所でいいです。
盤面調整中に相手がぶん回ったら負けです。相手のエクストラボードがよほどぬるくない限り白闘気海豚も簡単に突破されるのでホントにどうにもなんないです。
ただ、墓地シンクロから白闘気海豚を突破されることはないので、墓所封印を撃つべきでない状況は白闘気海豚で頑張って耐えます。はっきりいって相手が除外手段握ってないことにすべてを託した運ゲーです。
また、不知火は、《アビスフィアー》+《セットモンスター》の状態からワンショットキルするのはほぼ不可能なので、その状態では概ね墓所を撃たなくても生存可能です。
常にある理念ですが、超究極に相手がぶん回って死んだら負けはどうしようもないです。
ブラマジ
パイクorディニクから重装兵を切って黒の魔導陣を処理できるのが、妨害される心配がなく、最も簡単に勝てるプランです。
自分が先手ならば、スフィア>リンデ>パイク>海皇ディスカードから、エンドサイクの動きで完封して勝てることもあります。黒の魔導陣を破壊した場合は、チューナーをサーチし、ブラックローズを出すことで完全に解決できます。
また相手がよっぽど察しが良くない限り、普通に平場でブラックローズまで通る場合が多いです。
基本的には、重装兵orブラロによって黒の魔導陣を処理した後で白闘気海豚を出すのが安定します。
千本ナイフやカオス、エクスパンド採用されてる場合、単純な打点で制圧するのは危険なので、無理にでも白闘気海豚まで繋げた方が安全です。
またワンショットキルを通すのは難しく、ウェーブフォースのようなカードにシャクられる危険もあるので、そういった点でもあらかじめロングプランを見て動くことをオススメします。
そもそもブラックマジシャンは、ロングゲームになると簡単に息切れするデッキであることは御存知かと思います。
墓所封印を撃つまでもなく、ダメステにナビゲート②は使えないので、墓所の使い時は微妙なところですが、勝ちそうなターンのメインに撃つで良いと思います。
墓地融合を見て先撃ちするよりは、イリュージョンを見てメインで封殺しに行く方が安定な気がします。
もちろん相手がマジシャンガールならば、素材が揃った段階ですぐに墓所を撃たないと、クインテットが着地してしまっては、返す方法がありません。
アレイスター
とにかくワンキルします。
相手の対応次第ですが、神殿+モーレフの盤面にブラックローズが通れば流石にチャンスあるので、積極的に狙った方がいいと思います。
対コキュートス用のビヒーマスとコンセントレイトが入ってはいますが、根本的にデッキパワーに差がありすぎるので、安定して相手の動きすべてに対処するのは流石に不可能です。わんちゃんとってワンキルしましょう。
墓所封印は、召喚獣が来たら負ける場面で使います。1度きりの大切なスキルなので、別にプルガトリオ出されても負けないかどうかはライフ計算をしておきましょう。あと神殿のサーチを前のターンに使われているかもちゃんと忘れないように確認しましょう;(※一番重要)
自分の墓地のフィッシュボーグアーチャーを召喚魔術による除外から守る役目もあるので、じっくり考えて使い時を見極めましょう。
サイバー
融合出されたら間違いなく対処できないので、速やかに盤面を整理し、墓所で封殺したのちワンショットキルします。
サイバーロードフュージョンは、一見墓所が効きませんが、素材が除外されていないと使えないため、墓所先撃ちで除外手段をつぶしてあれば止められます。
墓所封印>ブラックローズが通ると、概ねサイバーのリストでは対処できません。
白闘気海豚もまぁ簡単には突破されないので延命手段かつ勝ち手段になります。
とにかく除外手段をカテゴリー内に持たない相手には常に最強の海豚なんだよな……
あと守備力0の狙撃兵を壁としてセットすると稀にサイバーエンドにイカれます。
レッドアイズ・重装武者
ディニクアビスで捨てた重装兵の破壊効果は、効果の発動を無効にするカードにチェーンされないので、真紅眼や重装の対象に取る効果を無効にする、は基本的に通用しません。
墓所封印にも致命的に弱いアーキタイプなので、何も考えないでカード投げてるだけで勝てます。
真紅眼は守備2400なためアメトリクスで完全解決し、ビヒーマスにも弱いです。
ネオスキャバルリー・六武衆
魔法罠使いません。
墓所アメトリクスで出てくるカード全部解決。
六武衆は先手バック3とかだとかなりきついんですが、シエン自体はかなり簡単に解決できるため、じっくりプレイして、シンクロが通る状況を作ればなんとかなります。
ブルーアイズ
ワンショットするか白闘気海豚1枚で勝ち。
堕天使
あたったことがほとんどないのでよくわかりません。
単純なスタッツが高く、全除去、破壊耐性に対する対応力も高いため基本的に勝てません。
墓所ブラックローズが決まればわんちゃんあるかも?
BF
後手取れないのはプレミ。
アビスフィアーを突破してワンショットされることはほぼないので、あとはこっちのシンクロが通るかどうか~って感じで、初手にバック抜ける狙撃兵を握れているかが重要だと思います。あまりにも致命的な罠を有しているため、パイクで狙撃兵を捨てて狙撃兵をサーチしてディニクで捨てるという動きでバック2枚処理できるのが、特に活きるマッチです。他の罠ガン伏せテーマはそんなちまちまやらなくてもブラロぶっぱに対処できないんですが……
旋風をついでに割っておくのも重要です(要求多くないか?)
BFは理不尽な効果無効罠こそありますが、ワンショットキルへの耐性自体はそんなに高くないので、いうほどしんどくはないです。
霊獣
ドラッグオンヴァーミリオンもブラックローズも白闘気海豚もアルマデスもアメトリクスもなんも通用しないので、基本的にアビスフィアーで遅延して、墓地がたまり次第白闘気海豚で耐えて、ちょいちょい相手にプレッシャーを加えることで対応を迫り、時間切れで勝ちます。
それ以外に解答がありません。
一応、まともな解答としては、ダメージステップ中に破壊効果を撃てるリンデ>パイク>海皇の重装兵の動きから、霊獣融合モンスターを分離させずに対処可能です。
コンセントレイト、ビヒマスも同様。
とはいえ、そのまま4000削り切るのは厳しいです。
サブテラー
未だ割と良く見ますが、逆にどうやったらこのデッキで負けるのか知りたい。
狙撃兵にあまりに無力です。
ドラグニティ
墓所が刺さりすぎて申し訳なくなります。
負けようがないです。
剣闘獣
未だデッキパワーが低いと言わざるを得ません。
白闘気海豚で完封できるので、相手の次元幽閉やウェーブフォースを踏まないように気をつけてください。
相手のリスト次第では分断の壁を踏んでも蘇生してすぐにまた殴りにいける海豚の強みが遺憾なく発揮されてしまい……
古代
実は結構きついんで、アビスフィアー>直接パイクをサーチし、効果は無効になりますが手札は切れるので、イカれそうになったらこのフリーチェーン除去でなんとかしてください。
自分のターン中に困ることはあまりないと思います。
昔のデッキすぎて知らない人もいるかもしれませんが、自分と相手の魔法罠カードを1枚ずつ破壊するダブルサイクロンなどから展開するので、魔法罠はむやみに伏せないでください。
クリストロン・魔導・コアキメイル・アマゾネス・機械天使・マスクチェンジ他
対戦していない。
だいたい以上です。
まとめ
疲れたのでまとめなくてよろしいですか?
多くのデッキに5割取りたい方針で調整はしていますが、それでもどうあがいても勝てないデッキの傾向は、対象除去に強く、スタッツが高い、で概ね固まっています。
対象除去がカテゴリーのアイデンティティなので、そこをメタられてるのはつれぇわ。
それでもメガロアビスにコンセントレイトを撃って二回攻撃すれば人は死ぬ。ということだけは事実なんだ。それがこのデッキをぎりぎりランクマに通用するのレベルまで押し上げている。
あとアメトリクスと海豚がつよい。
だいたいそんなかんじです。
以上